The Making of ハイスクール・レースウォー(コミック)
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2009年2月
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2009/02/01
 レイコの回想シーン。暴走族によって家族を失ったことをカイトに明かす。4-11ページの2コマの回想シーンは「マッドマックス」の場面を再現したものだ。白黒となるため二作目の再現と言える。レイコの母とまだ小さいレイコの弟がバイクに追われているシーン。後ろにある赤い車もマッドマックスに出てくる車を再現した。バイク集団の中には中学の頃のジョニーもいることになっているが、人形は特に仕込んでいない。
4-11


2009/02/01
 同じくレイコの回想。暴走族に復讐をするレイコの父。これもマッドマックスのワンシーンを再現した。世紀末感溢れるクールな画だ。ここに出てくる6ポッチ幅のインターセプターは、私がかつて挑戦した「レゴ・ウォーリアー」という企画のために作ったもの。レゴコミックの原点ともいえるプロジェクトだが、スケールが大きすぎて断念した。
4-11

2009/02/01
 レイコとカイトが歩きながら話すシーンの導入コマ。黄色が点灯する信号の下に2人が歩いている。光っている黄色信号を表す為に、あえて透明ではなく通常の黄色を使った。
4-10

2009/02/06
 回想シーンの撮影が続く。中学時代のレイコとジョニー。ジョニーの取り巻きたちも同じ中学ということがこのコマで分かる。カイトやビッグ・ボッパーとは違う中学であるため、壁や床の色を全く別の色にして違いを出した。
4-12

2009/02/06
 ストーリーとは順番が前後するが、これも回想シーン。先輩のアパートを訪ねるレイコ。ジョニーと出会う前のレイコの髪の色はまだ黒である。本当はもっと小さいセットで済ませるつもりだったが、意外とがっつり作ってしまった。
4-12

2009/02/07
 先輩の部屋。壁の模様に密度を与えるには、ブロックだけでなくプレートを使えばいいということに気が付いた。これで回想シーンの撮影は終わり。
4-12

2009/02/08
 つまらない撮影を抜け、とうとう5章に入った。中盤のレースシーンはこの5章に集約される。最初の撮影は闇夜に流れる車のライトを写したシーン。光はペンライトを端から端に動かすことで表現している。
5-2

2009/02/08
 ようやく車の走行シーンに入ることができ、テンションも上がった。5章の前半は夜のレースシーンとなる。このときはカイトの車はまだ白バージョンである。走行シーンの撮影方法はいつもの通り。
5-3

2009/02/16
 ビッグ・ボッパーを相手にカイトが初めてストリートドラッグに挑戦する。街角のセットとしてコンビニを作った。コンビニ店内はスタンドの光で照らしている。中も作りこんであるが、作品中では白く飛んでいて中まではよく見えない。
5-3 5-4


2009/02/16
 コンビニの隣の建物を壊し、反対側の角に新しい建物を作る。タンや茶色、グレーなどで落ち着いた感じの建物を作った。建物の方は問題ないが、ここでのミステイクは信号の色の並びを間違えていることである。作品中でもそれが明らかに分かるコマがある。
 撮影は全て部屋の電気を暗くした状態で行う。白い被写体というのは、暗い中で写すのには都合が良かった。しかし車の中の人形を写すコマでは、ピントを合わせるのに苦労した。
5-3 5-4



2009/02/19
 5-4ページ6コマ目のワイドのコマの撮影。トラックを引き離して走るカイトの車。走る車を横から撮る場合、車とカメラ台車を棒で接続するので車と棒の接続部分はフレームの外に逃がして撮影する。しかしこのコマでは車の全体が隠れることなく写っている。これはカイトの車とその背後のトラックを接続し、トラックのリアからカメラ台車に棒を伸ばすという接続方法をとっているからだ。一連の夜のシーンでは一番気に入っているコマだ。
 同じセットで5-4ページ7コマ目の流れる道路と、5-5ページ1コマ目のアップのコマも撮影した。
 よく勘違いされるが、画像処理を加えて車が走っているように見せているのではない。走っているシーンでは実際に車かカメラ(またはその両方)を動かして撮影し、そのブレで動きを表現している。私のコミックのレースシーンは全てそうやって作っている。
 背景の建物では内装にレゴの電球部品を使ってみた。電気スタンドに比べるとだいぶ暗いが、5-5ページ1コマ目で効果を発揮してくれた。
5-4 5-5

2009/02/21
 5-4ページ最後のコマ。トラックを引き離すカイトの車。ここでは車は置いておき、カメラを前後に動かして車が向かってくるような写真を撮った。建物は黄緑色を使ってみた。携帯ショップのような雰囲気だ。手に入れたばかりの道路標識を早速使った。
5-4

2009/02/25
 続いて走行シーン。こちらも車は置いておいて、カメラの方を動かしている。背景の建物では、一階の窓ばかり明かりが点いているのは不自然なので、二階の窓を光らせてみた。
5-5

2009/02/28
 ジョニーの目の前をカイトの車が通過する。1章以来回想にしか出ていなかったジョニーがやっとここで再登場する。制作期間が長いので存在を忘れる所だった。ジョニーの車も実に久しぶりな登場だ。背景の建物はお洒落な警察署っぽい感じで作った。電気スタンドの光が背景の画用紙にまで反射してしまい、あまり良い撮影ではなかった。ここではカイトの車を手で勢いよく走らせて撮影した。
5-5
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