The Making of ハイスクール・レースウォー(コミック)
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2009年5月
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2009/05/07
 外を歩いているというシチュエーションはウンザリするほどだったが、この6章後半のシーンはそういった撮影のクライマックスだった。しかもありがたいことに、このシーンではずっと歩きつづけるのではなく、すぐに立ち止まって一箇所で話が進んでいく。作る側としてはその点で非常に気が楽になった。この山場を抜ければ、7章のコマはすでにほとんど埋まっているし、すぐにレースウォーの撮影に入ることができる。
 そうなると建物作りも気合が入った。真ん中のアパートは正面と両サイドを作った3面モデル、両側の家は正面と片方のサイドを作った2面モデルとなっている。木や車などは作らなくてもセットとして成立させることはできるが、手の込んだ所を見せたいのであえて作って配置した。車の方は車庫に入っていてほとんど見えなくなったが。
 この場面ではカイトとレイコ、ビッグ・ボッパーに、ジョニーとその四人の取り巻きという登場人物のオールスターだった。このメンツが揃ったのは教室の撮影以来だ。この四人の取り巻きたちは久しぶりの登場だったが、構想時の予定以上に個性的なキャラになっていて気に入っている。
 コマ数が多く、深夜の撮影は2時間近くに及んだ。
6-7 6-8 6-9 6-10 6-11 6-12 6-13

2009/05/10
 手前の黄色い家を取り除き、6-7ページの最初の歩いているシーンを撮る。本当は奥に新たな建物を作る気だったが、手を抜いて交差点にしてしまった。なのでセット的には7日から変化なし。6-11ページ1コマ目も撮影した。壁際の立て看板の影の付き方で別の日に撮ったことが分かる。
6-7 6-11

2009/05/11
 逃げていくジョニーたち。1コマ用の撮影だ。黄色い家の隣に新しいセットを継ぎ足した。こうして見ると青い壁に赤い窓枠という組み合わせはどぎつい。
6-11

2009/05/14
 今までのセットは壊し、道の反対側の建物を作る。家作りが続いたのでちょっとダレる。しかしこれで一連の夜のシーンは全て撮り終わった。あとは細かいシーンの撮影をすれば、レースウォーの撮影に入れる。といってもこの時点では肝心のエキストラカー作りをやっていなかった。
6-9 6-10 6-12 6-13

2009/05/15
 6-13ページ後半の、夜遊びをするカイトたちのシーン。一つ目はレストラン。床はブロックを敷き詰めて模様を出した。壁には淡い色のチェック柄でウザくならない程度の模様をつけた。窓の外は黒ブロックで覆っている。
6-13

2009/05/16
 次はカラオケ。小さいセットの時は、普段使いづらい色も使えて楽しい。テーブルの上のプリントパーツはデンモクとリモコンに見立てている。壁には葬式にならない程度に縞模様を入れた。撮影ではセットに黄色いビニールを被せた。
6-13

2009/05/18
 最後はボーリング。できるだけボーリング場の様子を思い出してレーンを作った。ボールになる部品はテクニックの黄緑のパーツがあったが、底面が平らになっているのでペグを挿してカメラから球に見えるようにした。
6-13


2009/05/18
 ボーリング場のレーンの反対側。せっかくなので使う機会が少ない黄色いベースプレートを使ってみた。最初は上の画像のセットで撮影したが、黄色すぎてカラオケのコマと被るのでボツにした。壁を上のセットと同じ模様にして撮り直した。これで6章の撮影は終わり。
6-13

2009/05/22
 7章最初の一コマ。交差点を走りすぎるカイトの車。似たような導入を既に使っているので、ここはもう少し別の案を考えるべきだった。建物は潰れた飲食店という感じを目指したが、色合いがあまり良くなかった。
7-1



2009/05/25
 7章冒頭のカイトの車のシーンで、まだ埋まっていない所を撮影していく。画像一枚目は7-1ページの最後のコマを撮影するために作ったものだ。走る車を下からのアングルで捉える。
 二枚目、三枚目は7-2ページの煙を吐いているシーン。やっぱり煙は白ブロックで表現した。
7-1 7-2

2009/05/26
 カイトの車内の警告ランプ。ここでもレゴの電球パーツを使って光らせた。撮影の都合上窓は6ポッチ幅のものを使う。
7-2


2009/05/28
 7章工場内のシーンは全て撮影済みなので、7-6ページの過去シーンを撮影していく。これは初期のレースウォーの様子。車は古いスタイルのホットロッドにした。赤とオレンジの車は「赤い自動車」の流用だ。それに加えてマッスルカーの体で青いのを一台作った。
7-6



2009/05/29
 レースウォーのエキストラカーの製作を始める。ここに来てようやく自分の作りたかったものを作るときが来た。今までパーツを集めてきただけあって、「赤い自動車」の時よりも多くの車を作ることができた。レーサーシリーズのパーツも大きな見た目の効果を生んでくれたが、それ以上に1ポッチのプチスロープの登場が車ビルドに大きな進化をもたらした。
 銃座付きのトラックを含めて15台を製作した。その中には「赤い自動車」のカスタム版シモーナも入っている。この時点で形はほぼ決定し、この後細かい付けたしやシールを貼ることになる。人形もまだ決まっていない。
 画像二枚目は、撮影本番と同じ形で並べてみたもの。グレーのベースプレート一枚に15台くらい置くことになる。私の車だけだと半分くらいしか埋まらないが、残りの半分はHPで呼び掛けた協力者によって埋められることになる。協力者の方々はすでに車を完成させており、感謝感激だった。

2009/05/31
 テストを返される高校時代のカイト父。この時からすでに不良校なので机は散らかり、隅には物騒なものも置いてある。高校生のカイト父の人形はカイトをそのまま使った。
7-6

2009/05/31
 校長室。校長先生にレースウォーを持ちかけるカイト父。茶色は大きいプレートを持っていないので、床に敷き詰めるのが大変だった。しかし学校机用に買った茶色プレートたちが役に立った。
7-6
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