The Making of ハイスクール・レースウォー(コミック)
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2009年8月
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2009/08/06
 トラックが横から顔を出す。このトレーラーヘッドはレゴの製品をそのまま使った。黄色ドアが欲しくて買ったが、そのまま壊すのは勿体無いのでここで使うことをずっと前から決めていた。手前の建物は前回の撮影で使わなかったものを使いまわした。奥の建物は窓部品を使わずに、ブロックで表現することを試してみた。
9-10






2009/08/07
 9-10ページの走ってくるトラックのコマを撮る。コンテナのトレーラー部分は製品ではなく自分で作ったものだ。背景には三階建ての建物を三つ用意した。1コマ分の撮影では勿体無いので他のシーンにも使いまわすことにした。
 画像二枚目は、9-11ページで空中を飛んでいる死神キラーの車。ヒンジを使って車を斜めに固定してある。
 三枚目は10-1ページ1コマ目になる。四枚目は10-5ページの2コマ目、五枚目は10-4ページ5コマ目だ。最後は10-3ページの、トラックが転がるシーン。
9-10 9-11 10-1 10-3 10-4 10-5




2009/08/08
 死神キラーがトラックのフロントにぶつかってジャンプするコマ。このシーンは「ワイルドスピード」からアイディアを得たものだ。死神キラーの車はジャンプ台で引っ掛からないように、前後エアロは取り外してある。撮影テストの時と同じように、車を手で勢い良く押し出してジャンプさせる方法で撮影を試みた。しかし、テストの時とジャンプ台の高さがだいぶ違うことと、部屋が暗くて動く物体を写すことがかなり難しかった。
 そこで車の後ろに棒を伸ばし、飛び出す車の動きをゆっくり再現して、それを撮影することにした。結局このコマを撮影するのに200回くらいトライしたと思うが、完成のコマもあまり満足はしていない。
 背景の建物には文字の看板を付けてみた。やっぱり日本らしさをアピールするために日本語の言葉を選んだ。このカカア天下は結構お気に入り。
 死神キラーはこの撮影でクランクアウト。
9-11

2009/08/10
 走る三台を上空から捉えたコマ。9-13ページのヘリのコマの直後に来る部分だ。建物は一応作ったが、ほとんど写っていない。青いトラックは、カイトジャンプのシーンで使ったものを流用した。これで9章の撮影は全て終わり、ジャックの出番も終了した。
9-13



2009/08/14
 交差点でひっくり返っているところに、トラックが突っ込んでくる。背景の建物は斜めの角を付けた映画館にした。レゴで斜めに壁を取り付けるのは、もう少し研究が必要そうだ。
 このシーンのために新たなトラックを作る。ここまで色々なトラックを作ってきたが、できるだけ毎回違う形のものを作るようにしている。ここで作ったのは日本でよく走っているコンテナを背負ったタイプ。実車を参考にしていけば、色々なタイプを作ることができる。
 ストーリーを書いた時点ではドライバーは車もろとも轢かれてしまうが、やはりここでもちゃんと逃げ出しているコマを入れた。
10-3


2009/08/17
 市街地レースの最後のシークエンスに出てくるビッグフットが登場する。思い切って6ポッチ幅で作ってみた。というか車が下を通れる大きさにするには、これくらいの大きさが必要だった。
 10-4ページの3コマ目を撮影。背景が勿体無いので、10-3ページのトラックが走ってくるコマも撮影した。
10-3 10-4




2009/08/22
 市街地レースの撮影では最も大きなセットになった。道路を塞ぐように止まったビッグフットの下をカイトがすり抜けていくシーンだ。これを撮り終えれば市街地のシーンは抜けるのでだいぶ楽になる。というわけでセット製作の方にも気合が入った。建物は角を二つ含んだ三つを作った。全て三階建てだ。立体感のないハリボテにならないように注意した。出来栄えにはかなり満足している。不満を挙げるなら、ビッグフットのボディ色と背景の建物の色が被ってしまったことだ。
 10-5ページの上空から見たコマはかなりスケールの大きいものになった。このコマに写っている右側の建物は、勿論屋根だけの手抜き建築である。屋根の上に人形を置いたのは些細なことだが、結構大切なことだ。
 カイトがビッグフットの下を通り抜けるシーンも気に入っている。台本ではこのようなビッグフットではなく、普通の大型トラックの下を通過するというシーンになっている。しかしレゴの車が思いのほか全高が高く、それが通れるほど隙間の広いトラックだと不自然であるため、ビッグフットに変更した。
10-4 10-5 10-6

2009/08/23
 ビッグフットの後はジョニーとのタイマンバトルだが、その部分のコマは既に多くが埋まっていた。新たに撮影するポイントは数ページ進んで10-10ページだ。カイトの車がバーンナウトをしながらスタートするシーン。クリスマスツリーで雰囲気を出す。本当ならスタートでバーンナウトしてると遅いが、これも格好良く見せるための演出だ。室内で撮るつもりだったが、1コマだけなので外で撮った。
10-10



2009/08/23
 背景を空き地にしての走行シーン撮影。画像一枚目は10-8ページの、車の下半分をアップにしたコマ。その他に10-11、10-12ページのレースシーンを5コマ分撮影した。
 コミック製作は10章真ん中辺りだったが、この頃実は撮影がほぼ終わりに近づいていることに気が付いた。残りのページのコマはほとんど埋まっており、完成は目前だった。市街地レースを撮影している間はまだ長い道程があると思っていたので、自分でも驚いた。それと同時に終わってしまうことへの不安が湧き始めた。
10-8 10-11 10-12

2009/08/23
 洞屋足高校の主要メンバー。最初はただの脇役としか考えていなかったジョニーの取り巻きたちも、今となってはかなり味のあるメンバーだ。反対にレース出場者のジャックと死神キラーは思ったほど重要なキャラではなかった。

2009/08/24
 細かいシーンを撮影していく。これはエンジンルーム内のアップ。どういう風に撮ろうか悩んでいたところだが、回転するプーリーをドアップで写した。暗いのでピントが合いづらい。
10-12

2009/08/25
 11章のパトカーが押し寄せてくるコマ。新しいデザインの白バイが役に立った。同じセットで10-14ページの3コマ目も撮影し、10章は撮影完了となった。
10-14 11-5

2009/08/29
 11章の残りの撮影も1コマ分しかなく、それがこのシーン。カイトの回りにまじめな生徒が集まっている。階段の前という場所はだいぶ前にも使ったが、このコマに使うことは最初から決まっていた。これで本編の撮影は全て終了した。
11-7

2009/09/01
 最後の撮影はクレジット用のジョニー。クラスの集合シーンに丸枠で追加する。
クレジット

2009/09/01
 参考文献。カスタムカーを作る手助けとして、自動車雑誌を色々買ってみた。OPTION、ドリフト天国、VIP STYLEなど。4ポッチカーの再現度には限界があるが、トラックキングは6ポッチのトラックを作るのにかなり役に立った。
 この他にもカーアクション映画や、OPTIONビデオ、You TubeでのドリフトやHINの動画などを参考にした。レースウォー会場の雰囲気はHINを目指したものになっている。
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