ボツネタ

 レゴコミック用に考えていたストーリーのボツネタを記録しておく場所です。


ハルー・ファーとダース・ベイダーの対決
<ストーリー>
 惑星ケッセルで自分の息子と対決したあと、ジェダイの生き残りハルー・ファーはジェイド・ムーンに潜伏していた。そこにフォースの動きを察知したダースベイダーが現れ、ハルーと対決する。ハルーはダース・ベイダーの正体が友人であったアナキン・スカイウォーカーと知り、ショックを受ける。最終的に勝負に負けたハルーはダースベイダーに切り殺される。

<解説>
 これは「D-425」シリーズのための話である。第一作目を2005年に作り、その第二作目の候補として上がっていたものの一つがこれである。D-425本人は登場せず、ジェダイである父ハルー・ファーが主役となる。当時はダースベイダーのミニフィグを持っていなかったので先送りすることになった。二人が対決するだけの内容で、ハルー・ファーがダースベイダーに殺されるという結果も一作目のラストで書かれているため、ボツとなった。

09/01/24


ジェダイ時代のハルー・ファー
<ストーリー>
 旧共和国時代。ジェダイの騎士ハルー・ファーの活躍。友人である、オビ・ワンとその弟子アナキンとの交流。ハルーは恋人との間に息子コールを作り、それを孤児院に預ける。

<解説>
 これも「D-425」シリーズのための話であり、ハルー・ファーが主役となる。細かいストーリーはそれほど考えていなかったため、ストーリーは箇条書き程度にしかならない。最後は生まれたばかりの息子コールを孤児院に預けるという場面で終わり、第一作目の回想シーンとつながる予定だった。SWミニフィグを揃えることが困難なため、話作り自体を先送りにしていた。今となってはやる気がないのでボツである。

09/01/24


いじめ
<ストーリー>
 主人公は小学生男子A。登校時には近所の人に挨拶をし、学校生活でも大した問題を起こしたことはない。授業のグループ活動で、Aと同じ班にいたBは誰とも協力しようとせず、みんなからの反感を買った。Aを含めた生徒らがBを注意するが、Bは反省するどころかまともに喋ろうともしない。そこからAらによるBへの「ちょっかい」が始まる。ちょっかいはエスカレートしていき、Aはいじめに近くなっていることに気づいた。A以外の生徒らの行動は完全にいじめといえるものになっていた。ある放課後、Aはこの状況を変えるためにBと話そうとした。しかしそのタイミングを掴めず、Bは帰ってしまった。次の朝AはニュースでBが自殺したことを知る。学校へ行くとマスコミがAを囲んでマイクを向けてきた。Aは何も知らないとしか答えられなかった。Aは母と共に行ったBのお通夜で、Bの家族が教員らを土下座させて怒鳴り散らしているところを目の当たりにした。家族が教師に言った「お前が殺した」という言葉が自分に向けられているような気がして、Aは罪悪感に苛まれた。

<解説>
 これは「Yellow」の台本を書いている間に、次にやろうと考えていた話である。その頃テレビではいじめ問題が騒がれていたので、それに乗って考えた。いじめる側から話を進め、いじめられる側の落ち度と、いじめる人間は完全な悪人ではないということをメッセージにしたかった。ボツにしたのは、「Yellow」に続いて再び学校が舞台になるからである。新作には新しい要素が欲しかった。

09/01/24


結婚相手
<ストーリー>
 一人娘が連れて来た結婚相手はなんとダイヤフィグだった。両親はその相手を見てショックを受ける。レゴのミニフィグがダイヤフィグと結婚することなど聞いたことがない。ダイヤフィグはレゴのポッチと完全な互換性はなく、レゴのコップを手に持つこともできない。その場で父は結婚を許さなかった。しかし娘と相手が去ったあと、両親はそれでも彼らの希望なら認めてやることを話し合って決めた。

<解説>
 これは完全なボツネタではない。「結婚相手」という4コマで冒頭部分の話を使っている。本当なら4コマシリーズで話の最後まで続ける予定だったが、ダイヤフィグが登場したインパクトを超えるものがないので一発ネタで終わることになった。撮影自体は先まで撮ってある。最初だけだと単なるギャグだが、最終的には特殊な人間も平等に扱うべきであるということが言いたかった。特殊な人間というのはレゴの世界に現れたダイヤフィグのことである。

09/01/24


頭花男
<ストーリー>
 四人の男友達同士がマンションの一部屋で一晩飲んで語り合う。しかしその中の一人は頭に花が生えていた。しかし他の三人は今までそのことには触れずに友達として接してきた。明け方三人の中の二人がベランダに出る。一人が頭花男の頭に生えた花のことを切り出そうとした。そうすると、もう一人はそれを制止した。彼は「そんなことはどうでもいい。今まで通りやっていこう」と言い、もう一人も同意した。

<解説>
 これは上の「結婚相手」と兄弟作になる予定だった。これも特殊な人間をありのまま受け入れようと言う話である。物語はマンションの一部屋のみで展開し、レゴコミックとしての面白みがないので初めからボツの可能性濃厚だった。「結婚相手」が一回の4コマで終わったため、こちらもコミックになることはなかった。しかし四人の中の一人が頭に異常があるというアイディアは「頭のない女」に引き継がれた。

09/01/24


自殺阻止人
<ストーリー>
 主人公は34歳の男T(無職)。大卒だが今でも両親と暮らしていて、バイトも一人暮らしもしたことはない。両親は息子に甘くてきつくは言えない。毎日ゲームをしていたTはこのまま生きていてもしょうがないと思い、部屋で首を釣ろうとする。その時丁度母親が上がってきたので、中止して適当にごまかす。母が部屋を出た後、Tの前にスーツを来た髭おじさんが現れる。髭男はTの自殺を止めに来た自殺阻止人であるという。しかしTは自分から自殺をやめたのでその必要もなくなった。Tは髭男に阻止人の仕事をやらないかと誘われる。
 気が強くないTは言われるがままに、その仕事を始めてみることにする。しかし何度やってもTは自殺の阻止に失敗しつづけた。落ち込むTに組織の上司(マネージャー)は「気にするな」「次頑張れ」とばかり言いつづけた。
 普段出かけないTが外出するようになったので、母親に何をしているのかと聞かれた。「仕事を始めた」と言うと、母親はとても喜んだ。
 最後に担当した自殺志願者は、学生でいじめにあっていた。Tは自分もいじめにあっていたことを話し、なんとか相手を説得したが、次の日には自殺してしまった。今まで目の前で自殺していった人たちは、皆Tと同じように社会に出られなかった者たちだった。しかし皆Tよりも辛い環境に置かれた者たちだった。
 人の死を見続けるのが耐えられなくなり、Tはマネージャーに「こんな無責任な仕事はもうできない」と言って阻止人をやめた。そして初めてアルバイトの面接を受けに行った。

<解説>
 これは「99」のあとに作ろうと思って書いていた話だ。台本も途中まで書いた。かなりの時間をかけていたが、なかなか筆が進まないことと、話が暗いということでボツにした。ここに出てくる髭の男は「モダン少年」と「99」に出てきたハットの男になるはずだった。自殺の阻止は基本的にトークのみだが、現場への移動にヘリやリムジン、ジェット機などを登場させ、レゴ作品としての見せ場も用意していた。人の命を軽視する自殺阻止組織のシュールな雰囲気を出したいと思っていたが、その願望は「頭のない女」で果たされた。

09/01/24


日本ナチ党
<ストーリー>
 ナチスドイツの制服を来た三人の男が悪ふざけをする。

<解説>
 結構前にレゴコミック化前提で考えていた話。詳しい話の内容はよく覚えていない。ラストはフランス料理のレストランを舞台にするつもりだった。モンティパイソンのようなブラックコメディーを狙った。いつ頃考えていたものなのかよく覚えていないが、別に考えていたストーリーの方に夢中になってボツにしたようだ。その後「ハイスクール・レースウォー」でナチのカギ十字を出しただけで今の私は満足だ。今思えば非常につまらない企画だった。

10/02/06


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