The Making of ハイスクール・レースウォー(コミック)
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2009年6月
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2009/06/01
 レースウォーで優勝したカイト父。旗の位置が意外と低くて、あまり写らなかった。これで過去シーンの撮影は終わり、7章まで全て完了となった。次はとうとう8章レースウォーのシーンだ。
7-6


2009/06/01
 レースウォー会場の中央ステージとなるトラックを作った。後ろにはレース中継用のビッグモニターを牽引している。バンパーの色がこの時は青いが、後にグレーに変更される。シールもまだ貼られていない。画像一枚目を見るとこの時点で車にはシールが貼られている。しかし自作シールはまだ作っていなかった。
 人形も用意した。教室のセットからそのままの人たちも結構いる。右端の先生達を除いて、全て洞屋足高校一年生という設定だ。この中からエキストラカーの各ドライバーを選び出した。

2009/06/01
 LEGOLEGO氏からエキストラカーとフィグが届いた。車とドライバーの組み合わせは本人に決めてもらった。




2009/06/02
 Waka氏からのエキストラカーも到着。13台ものカスタムカーを貸し出してもらった。さらにレゴシールも入れてもらい、「好きに使っていい」とのこと。検討したが、製作者のセンスを尊重して預かった車はそのまま使った。
 ステージトラックの方にも思い切ってシールを貼った。レーサーシリーズのメッキシールを使用。このステージは何度も写るので、飾らないと味気ない。
 画像三枚目は車に貼るための自作シール。ハガキサイズのシール紙に印刷し、切って使った。ファンキー・ジャックの車に貼るアニメ絵は、壁紙サイトで拾った画像をオレンジ色にして使った。その他の絵柄も画像検索で拾ったものを、色変えしたりして使っている。車好きなら見たことのあるロゴも。色々なチューナーロゴを集めたが、そんなに使わなかった。
 こうして自作シールを貼り、それぞれの人形も決まって全ての車が完成した。画像四枚目はレゴのカスタムカー36台+ステージトラックの集合写真。長い期間目指してきたものがようやく実現し、本番の撮影を前にテンションも上がっていた。それぞれの車の詳しい写真は別ページに掲載したので、ぜひ見てほしい。作中には出てこないが、全ての車とドライバーに名前を付けた。名前はそれぞれの製作者が決めたもの。
Racers




2009/06/09-10
 スタートまでを描く8章は基本的に全てこのセットで進行する。それまで地味だった画面がここから一気に華やかなものになる。ここに登場する車、人、全てが本当に最高だ。車をたくさん集められたことの他に、それに伴って人形もかなりの数を集めることができたのがとても大きい。レゴのカーショーである8章は、私が最も注目してほしいパートだ。
 8章のシーンを日にちをまたいで撮影した。一枚撮影するごとに人形の配置を変えていかなければならない。また場所が狭いため、シーンごとに車の位置を変えたり、どかしたりしつつ撮影した。撮影時間は4時間半ほどで、間に1時間風呂休憩を入れた。
 ちなみに決められた車とドライバーの組み合わせは全て守られている。組み合わせが分かるように、車と人形のセット写真をプリントアウトして、常に確認しながら人形をいじった。
8-1 8-2 8-3 8-4 8-5 8-6 8-7 8-8 8-9 8-10 8-11






2009/06/10-11
 撮影二日目。この日も日付をまたいだ撮影になった。一度片付けたセットを再び展開し、車を全く同じ場所に並べなおした。9章以降のコマを埋めていく。9章と10章はレースパートであり、基本的にツナミのアップのコマを撮影する。11章で再びこの場所に戻ってくる。ページ数は多いが、撮影枚数は昨日とだいたい同じ。ステージのアップ画像などが多く、車をあまり写していない。場面が飛び飛びなので、人形や車の配置を変えるのに結構手間取った。色々な角度から撮る為に、背後の建物をどかしてトラックの壁を一部外したり思わず汗ばんでくるような作業が続いた。お手上げ状態の人形の腕をいちいち下ろすのは、つらい作業だった。
 撮影時間は休憩を入れつつ、5時間半に及んだ。終わった頃には深夜の3時半になっており、さすがにここまで遅くなったのは初めてだった。
 基本的にステージを中心に話が進んでいくが、11章の一斉に生徒が逃げ出すシーンでふたたび車が写る。最後の撮影はジョニーが警察に囲まれているコマ。ここでジョニーの顔が隠れないように、帽子の向きを変えたのだが、その後元に戻すのを忘れていたのは失敗だった。この後のレースシーンで、ジョニーの帽子の向きが統一されていないことに、撮影が全て終わってから気が付いた。
9-1 9-2 9-6 9-12 9-16 10-2 10-5 10-6 10-7 10-8 10-9 10-13 10-14 11-1 11-2 11-3 11-4 11-5 11-6 11-7

2009/06/11
 レースウォー会場の、道路を挟んで反対側の建物を作る。11章の逃げ出す生徒たちのシーンを撮影する。また、後から追加した8-3ページ用に1コマ撮影した。これでエキストラカーを使っての撮影は全て完了した。預かった車は製作者の元へと送り返した。一連の会場のシーンでは予想以上に素晴らしい撮影ができたので大満足だった。
8-3 11-5 11-6

2009/06/12
 会場の上空を飛び、レース中継をするヘリコプター。8-1ページの2コマを撮影し、これで8章のコマはほとんど埋まった。途中9-13ページにもヘリが1コマ写る。
8-1 9-13

2009/06/17
 9章から10章にかけて長いレースシーンとなる。撮影も面倒になるが、被写体が車なのでそんなに苦にはならなかった。レース序盤はまだ街に入る前なので、セット作りは楽だ。これはヘリの視点から捉えたレース車たち。
9-1



2009/06/19
 9-2ページの走行シーンを全て撮影した。まだ背景は空き地なので、あまり面白くない。撮影方法は今まで通り。本編の画像を見れば車が見切れている位置から、どうやってカメラ台車と接続しているかが分かる。
 この日は8-10ページの各ドライバーのアップのコマを撮影した。
8-10 9-2

2009/06/20
 9-3ページの、ドリフトでコーナーを曲がっていく車。カメラを回転させるように動かしてブレのある写真を撮った。
 この日は9-1ページの画面にはめ込む用の画像を撮った。画像はフォトショの効果で荒くしてからバースをいじり、モニターの画像と合成した。決して紙に印刷して貼り付けているわけではない。
9-1 9-3

2009/06/21
 ここから舞台は街中に入る。一般車の間を縫うように走るレース車。最初はそれぞれの順位を印象付けておく為、四台全てが写るコマを入れる。
9-3

2009/06/22
 左側の建物だけ残して、ジャックの走るシーンを撮る。
9-3


2009/06/26
 横切る一般車を、ジャックの車が真っ二つにする。ストーリーを書いた段階では存在しないシーンだが、台本を書いたときに付け加えた。ジャックがリタイヤする前に見せ場を作るのと、早めにクラッシュシーンを出すという二つの意味で必要なシーンだ。
9-3 9-4




2009/06/29-30
 歩くシーンと違って、走るシーンでは背景の建物は次々に流れていく。1コマごとに背景が変わってもおかしくない。私の過去作品の短いレースシーンでは、1コマごとに新しいセットを作っていたが、今回のような長いレースシーンでそれをやると効率が悪い。そこで、要となるコマ以外はできるだけ背景の流用をすることにした。
 ここでは主に9章の走りのシーンを、背景があまり写らないアップのコマを中心に撮影した。二日間に渡って12ページ、24コマ分の撮影をした。背景の建物は四つ作って、それを並べ替えたりしながら各シーンで違いが出るようにした。アップのコマ中心なので作るのは一階部分のみ。一応内装も適当に作った。
 画像二枚目は9-9ページの、カイトがジャンプの着地をするシーンだ。カイトの車を少し高い台に乗せ、後ろから押して落ちたところを撮った。
 その他は普通の走りのシーンばかり。車とカメラ台車を丁度良い位置にいちいち合わせることになった。それと通行人の人形も1つのコマごとに並び替えた。
9-4 9-5 9-6 9-8 9-9 9-10 9-13 9-14 9-15 9-16 9-17 10-4
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